Lancers

経済的困窮度合いが非常事態に突入したため、数ヶ月前より小銭稼ぎをしている。
ちょっとしたスキルでも金になるかなと期待し、いわゆるクラウドソーシングなるものに登録してみた。

たくさん類似のサービスはあったが、たまたまニュースで目に入った、Lancersというところに登録。
http://www.lancers.jp/

システム開発のマクロ関係やネットワーク関連から、数件提案してみたのだけれども、結果から言うと、得たものは少なかった。

Lancersの基本的な仕組みは、仕事依頼者が要件と予算範囲を提示し、それを見て入札形式で要件実現方法や道筋を提案する形をとっている。(入札する人、仕事を実際に請け負う人のことを、ランサーという)
比較的簡単な仕事に向けて、資料を作り提案するも、まず、反応があることが少ない。
提案に価値がない、興味がない、であれば諦めもつくが、提案する上で確認したいことなどですら、反応がないことが多い。
依頼者は技術的な話が分かってないこともあり、曖昧な概要や要件が提示されていることも少なくないため、確認事項に対しては返答がないと、それ以上動けない。
また、反応があったケースでも、必然的に価格競争になるので、簡単な仕事は倍率が上がる。
逆に、難しい仕事だと、そもそも値段と折り合いがつかないので、倍率は下がるが、ダンピング上等な奇特な人たちが数名いるくらいだ。
難しい仕事で、金額も大きな仕事は、そもそもクラウドソーシングで募集するのは奇妙に感じる。
募集する側も、応募する側もなぜ?と。

色々もにょっとしていたところ、もにょを形にしてくれていたブログがあった。
http://kosuke.cc/column/impression-of-lancers/

依頼者による募集→キャンセル→もう一回募集という現象は、すでに何度も目にしており、加えて、地雷というか、ちょっとヤバイのでは、と感じる募集も散見された。

たとえば、"大学の先生のメールアドレスを大量に収集する"とか"某ウェブサイトのDBから大量のデータを引き抜く"とか。
もちろん、法的には問題ないのだろうが・・・


いずれにせよ、クラウドソーシングとは詰まるところ、ワークシェアリングの顔をしてはいるが、どこまでも仕事単価を下げる仕組みなんだな、ということを再確認した。

ゴールドラッシュで一番儲けたのは、靴と採掘道具を売った人。
カジノで一番儲けるのは、元締め。






英語ができれば依頼を英訳して、海外のクラウドソーシングでお願いして、ぎりぎりまで単価を切り詰めることができるかもしれないなぁ・・・

追記
海外クラウドソーシングは既にあるようだ。
というか、単価の高い日本人を介さずに、日本語の分かるアジア圏の人が組織的に活動していることもあるらしい。
まさにぐろおばる。